「制作活動実施の意義と目的そして配慮すべきは・・」
療育のプログラムの中に「制作」があります。
未満児〜年少児の感触あそびから始まり、
年中児〜年長児になると、ハサミやのり等の道具を使っての簡単な制作を行います。
放課後等デイサービスの小学生になると少しずつ難易度が上がりますが、
作って遊べるおもちゃ等を作って仲間と一緒に遊ぶこともあります。
親子通所では5分程度で出来上がる内容に限定しますが、
単独通所では、子どもさんの特性に合わせて、もう少し時間をかけてじっくり作ることもあります。
あらためて知る私たちの仕事
放課後等デイサービス(単独通所)の子どもたちと一緒にクリスマスリースとクリスマスツリーを作ったときの様子を紹介します。
最初に先生が作り方のお手本を見せますが、実際に自分で作り始めると、次は何の材料がいるのか、何をどうするのか分からなくなることがあります。
そのために手順書を準備します。
(クリスマスツリー作り方手順書1)(クリスマスリース作り方手順書2)
手順書は、文字だけではなく写真などを付けることで、子どもたちが自分で見て確かめながら作れるようにしています(視覚的支援)
それでもイメージするのが困難だったり、手先が不器用で思うように作れずイライラしている子には
「おしえてください」「手伝ってください」
とお助けことばを使って先生に援助要求をするよう促しました。
それでも完成させるのが難しく、途中であきらめそうになった子には
「お昼の活動の後に、また作ってもいいよ」
と伝えて一旦作業から離れさせ、
午後から
「また作ってみる?」
と声をかけてみると、
「先生、そのビーズ使っていいですか?」
と、気持ちを切り替えて、完成させることができました。
(写真;ツリー1,2、リース1,2)
作品を完成させた時の子どもたちの顔は、達成感と自信に溢れる表情でした。
活動を通して子どもたちが達成感を得られるよう支援していくのが
私達の仕事なのだと、強く感じました。