生活介護のこと
・創作活動では手先を使う事によって、指先のリハビリや機能維持の目的を兼ねながらも、
物を作り上げるという達成感を楽しみながら味わう事が出来ます。
また、朝はラジオ体操に取り組んだり、お天気の良い日は近所へ散歩に出かけたりと
個々に合わせた体力づくりも行っています。
・他にも、買い物支援や通院支援(市内精神科限定)、服薬管理など日常生活上の支援も
行っています。
いきなりですが・・
生活介護とは?
皆さんは障害者支援施設の生活介護と聞いてどういった支援内容を想像されるでしょうか?
「介護」と聞くと、食事介助やトイレ介助、身の回りのお世話を受けること
また、手先のリハビリを目的とした創作活動が行われている事などを思い浮かべられますか?
もちろんそのような支援も行われますが、当事業所では「家事訓練」という支援があります。
家事は主に、掃除、洗濯、調理と分ける事が出来ると思いますが、
自宅からの通所であっても、グループホームからの通所であっても、
生活の場があれば掃除に洗濯にちょっとした調理…と
必要になってきますよね?そこで、利用者さんに日頃の生活で役立ててもらえるような
「やり方」「ちょっとした工夫」を知って頂く機会となる事を目的として家事訓練を行っています。
{訓練」と聞くと、何か厳しい事でもやるのかな?と、ちょっと身構えてしまうかもしれませんが
今回は島原グリーンステーションの生活介護で行われている、「家事訓練」の一部を紹介したいと思います。

この日の家事訓練は洗濯を行いました。
まずは、水の量に対しての洗剤の適量を計って水に溶かします。
洗剤を多く入れれば汚れがよく落ちるというものではありません。
あくまで適量…
洗剤ボトルの裏に書いてある、使用量の目安を参考にして計ります。

洗剤を溶かした水にタオルを漬けて洗濯板を使ってこすり洗いをします。
満面なく洗うポイントは、洗濯板に当てるタオルの面を少しずつずらしていく事です。
今の時代は洗濯機という便利な物があって、手洗いの機会はほとんど無いように思われますが
靴下や服に付いた食べこぼしのシミなど、汚れのひどい物はちょっと手洗いしてから洗濯機で洗うと
格段にきれいになりますよ!

よく洗えたら次はすすぎです。真水を入れた桶にタオルを入れ、、一枚一枚丁寧にもみ洗いします。
水が濁ってきたら、桶の水を入 れ替えてもう一度タオルをもみ洗い…と2回桶の中ですすぎます。
この時は2回のすすぎでしたが、洗剤の泡がまだ出るようなら様子を見ながらすすぎの回数は増やします。

次は流水ですすいで、ギュッとしぼって、これで洗う工程は終わりです。


干すときにもいくつかのポイントがあります。
固く絞って丸まってしまっているタオルをパンッパンッと勢いよく振ります。
こうする事でタオルがきれいに広がりシワがよく伸びます。
あと、干す時のタオルとタオルの間に隙間を作っておくことで風通りがよくなり乾きやすくなります。
日差しの少ない雨の日や、冬場には風通しは重要なポイントとなります。

このようにちょっと知っておくと便利な情報を交えながら、職員も一緒に訓練の工程を行う事で
伝える事が出来るようにしています。
いかがだったでしょうか?
介護は受け身的な物というイメージが少し変わって来ませんでしたか?
障がい者支援施設の生活介護は身の回りのお世話を受ける事だけではなく、自立支援の観点から
少しの工夫で出来なかったことが出来るようになる、出来ていたことはもう少し上手にできるようになる、
などの目標を持って、日常生活面での質の向上をも目指した支援を心掛けています。
また、島原グリーンステーションの施設内の様子はいつでも見学する事が出来ます。
近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。